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■外来がんリハビリテーションの必要性
 
口腔がんや咽頭がんの術後には摂食嚥下障害や構音障害を生じ、食事の摂取やコミュニケーションに支障がでる恐れがあり、入院中や外来でのリハビリテーションが必要です。
喉頭癌による喉頭摘出術後には失声状態となるので、代用音声(電気喉頭・食道発声など)を行います。
また、局所コントロールのために行われることが多い頸部リンパ節郭清術後には、副神経へのダメージから僧帽筋の筋力低下・萎縮が生じ、頸部の痛みか感覚障害(しびれ)もあいまって、不動による二次的な癒着性関節包炎を生じ、上肢の挙上障害(拘縮)や痛みをきたし、日常生活動作(ADL)に支障をきたしやすいことから、二次的な障害を予防のためのリハビリテーションを神経の回復に応じて、継続する必要があります。
下の図は、頭頸部がんの周術期リハビリテーションの流れを示したものです。入院中のリハビリテーションも重要ですが、退院時にも障害が残存していますので、機能の回復と日常生活での問題点の解決を目的に外来でのリハビリテーションを継続する必要があります。
下の図は代用音声訓練の流れです。食道発声訓練やシャント発声(気管食道瘻の造設)には外来での対応が必要であることがわかります。
 
■外来がんリハビリテーションプログラムの開発
 
■外来がんリハビリテーションプログラムの導入効果