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がんのリハビリテーションガイドライン http://jsco-cpg.jp/item/34/index.html では、消化器がん(食道がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、大腸がん)、呼吸器がん(肺がん、縦隔腫瘍)、頭頸部がん(舌がん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、頸部リンパ節郭清術を必要とするがん)、乳がん、脳腫瘍、等のがん種では、術後に多彩な後遺症や合併症を生じる可能性があることから、周術期リハビリテーションを行うことが強く勧められています。入院期間の短縮化とともに、後遺症や合併症を有したまま退院する症例も多くみられ、術後がん患者自宅生活におけるQOLを損なう大きな問題となっています。
そこで、本研究では、
 
消化器がん、呼吸器がん、頭頸部がん、乳がんと診断され、 周術期にがんリハビリテーションを実施され退院した後に、 外来がんリハビリテーションを行うと、行わない場合に比べて、 身体機能、日常生活活動、QOLが向上するか?
 
というリサーチクエスチョン(RQ)を検証し、その結果をもとに開発された外来がんリハビリテーションプログラムを我が国に広く普及させることを目的とします。
 
本研究により、外来がんリハビリテーションの効果が示され、開発された外来がんリハビリテーションプログラムが我が国に広く普及することにより、術後の後遺症や合併症の軽減が図れれば、がん患者とその家族のQOLを向上し、我が国の医療経済の改善にも貢献できると考えています。