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■外来がんリハビリテーションの必要性
 
乳がんでは、術後に肩の運動障害から日常生活動作(ADL)が低下します。また、腋窩リンパ節郭清が施行された場合には、リンパ浮腫を生じる危険があります。
これらの機能障害やADL低下は退院時においても残存していますので、退院後も継続的なリハビリテーション介入が必要となります。
下の図は、乳がん術後の肩の運動障害の原因を解説したものです。様々な原因により、結果的に肩の不動が続くと、二次的な癒着性関節包炎を生じ、肩の挙上制限(拘縮)や痛みにつながることがわかります。
 
下の表は、200名余りの乳癌患者を対象に、術前(t0)と術後3か月(t1)、12か月(t2)、24か月(t3)における日常生活の困難感を、DASH(Disabilities of the Arm, Shoulderm and Hand)という評価法で採点した結果です。
点数が高いほど、日常生活での困難感(生活上の制限、上肢の使いづらさなど)が大きいのですが、術後3か月(t1)、12か月(t2)でも術前の3倍から4倍の困難感が残存していることがわかります。
 
■外来がんリハビリテーションプログラムの開発
 
■外来がんリハビリテーションプログラムの導入効果